野菜が高騰している今、自分で作ったら節約になるのでは? と「貸し農園」や「家庭菜園」に興味を持っている人もいるのではないでしょうか。貸し農園歴1年の筆者の体験談をお伝えします!
結論:貸し農園は節約にならない!ただ元は取れる!
逆に言うと、やり方を工夫することで節約になる!とも言えます。野菜作り全くの未経験者の筆者がゼロから1年間畑を運営した一体験談として参考になれば幸いです!今回の結論の前提条件は下記です。
- 貸し農園を借りる(ベランダ菜園ができない)
- 初心者(手持ち道具ゼロ)

理由① 初期費用がかかる
畑の土地を借りるだけでは?と最初は思っていたのですが、野菜が収穫できるようにするためには土作りや肥料も必要です。筆者が極力出費を抑えて、畑で1年間野菜を育てた際の出費は約2万円でした。
- 貸し農園1年間分の賃料:10000円
- 野菜の種・苗代:3692円
- マルチ・マルチ止め:1650円
- 支柱代:1991円
- 堆肥・肥料代:1848円
- 書籍代:1800円
合計20981円。筆者が借りている農園は、市民農園ではない民営農園で、土地だけを借りている形。鍬やスコップなどは共用で使うことができます。苗は種苗店、堆肥や肥料はホームセンター、マルチや支柱などはダイソーで主に購入しました。初心者なので書籍を購入しましたが、こちらに関しては不要でした。YouTubeやネットの情報で十分です。
上記の投資で収穫できた野菜の量はおおよそ下記です。
- じゃがいも:110個
- きゅうり:40個ほど
- ミニトマト:130個ほど
- ピーマン:8個
- 加茂茄子:9個
- 白茄子:5個
- オクラ:200個ほど
- シソ:6~9月で使いたいときに必要な分を使える
- バジル:ジェベーゼを食べ飽きるくらい
- ネギ:年中を通して使いたいときに必要な分を使える
- 鳴門金時:30個ほど
- 人参:7本
- 大根:10本
- ラディッシュ:15個
- ほうれん草:2束
初心者にしてはそれなりの数を収穫できて大満足の結果でした!昨今のスーパーでの野菜の価格をもとにして考えるとかなり元は取れたかと思っています。ただ節約になったかというとそうとは思いません。その理由が次の理由②③になります。
理由② 一度に収穫できる量を食べきれない
筆者は同じ野菜を同じタイミングで植えていました。そうすると収穫できる期間も同じになります。結果、一度に食べきれない量が収穫できました。ミニトマトの冷凍など、できるだけ保存期間を長くするような工夫もしましたが、せっかく作った野菜を新鮮なうちに食べたい!との思いから誰かにお裾分けすることが多かったです。
もちろん時期をずらして植えれば、一定の期間は収穫を続けることが可能です。ただし、管理が大変になるので時間・手間がかかるというデメリットはありそうです。
理由③ プラス1品になりがち
野菜の収穫量は天気にも左右されます。晴れが続くとよく育つ、気温が上がらなくて実りが悪いなど。筆者は週に2回貸し農園に通っていますが、初心者には毎日様子を見ないと「いつどれくらいの量が収穫できる」というのがわかりません。結果、収穫を見込んでスーパーで野菜を買う量を減らすというのが難しかったです。「畑に行ったらきゅうりが2本収穫できた!今日はきゅうりの浅漬を一品増やそう!」みたいにプラス1品になっていました。
貸し農園を始めるのに向いてる人
節約にはならないと思っていますが、それでも下記にあてはまるような人には貸し農園はぜひおすすめしたいです!
野菜を作ってみたいという人
ゼロから一を作るのって本当に楽しい。土作りはメンタルケアに良いとよく言われますが、そのとおりで土の匂いで癒やされますし、畑で作業していると日常の喧騒から離れることができます。コスパを気にせずに野菜作りに挑戦してみたいという人は、貸し農園ではじめてみることをおすすめします。初心者でも十分な量の野菜が収穫できます!
無農薬野菜にこだわる人
家庭菜園の一番のメリットはこれかと思います。無農薬の野菜を食べたくて貸し農園で野菜を育てている人がとても多いです。無農薬なので、虫がたくさんつきますが、気にならない!退治すればOK!という人は無農薬で美味しい野菜が食べられます。
人にお裾分けすることが好きな人
筆者が家庭菜園始めた大きな理由はこれになります。与えられる人から与える人にになりたい。(笑)周りの人に何かしてもらったり、分けてもらったりするたびに、とても嬉しい気持ちと自分にもできることはないかなと探していました。そのため作った野菜は実家の家族や友人、会社のチームメンバーなど日頃お世話になっている人にお裾分けをたくさんしました。自分で作ったもので、誰かに喜んでもらえるというのは、人生の充実感をアップさせてくれます!
まとめ
筆者は貸し農園での野菜作りで節約効果は感じていません。ただそれは、節約することを第一に考えて畑運営をしていないからということでもあります。やり方次第では節約することも可能ですし、自分は野菜を作ることができる!というのはお金がないときの少しの心の糧にもなるかと思います。また、2年目以降は堆肥・肥料代や支柱代を抑えられるので、出費も減ってコスパはあがっていく見込みです。 趣味として野菜作りに興味がある!、でも持ち家ではないし、ベランダ菜園できる場所もない・・・っていう人はお近くの貸し農園を探してみてはいかがでしょうか。

コメント