結論、病院に行ったほうがいいと思います。
ただ、我が家の娘の場合は自然に治った形でした。
この記事では、娘が2回肘内障になったときの体験談をお伝えします。
※この記事は体験談であり、自然治癒を推奨するものではありません。
正しい情報は、必ず信頼できる医療機関のサイト等でご確認ください。
こんな人向けに書いています
- 子どもが肘内障になり、リアルな体験談を探している方
- 子どもの怪我に備えたい方
肘内障とは?
肘内障(ちゅうないしょう)は、子どもによく起こる肘の脱臼の一種です。
正確には、肘の骨(橈骨)の靭帯が外れる状態を指します。
特徴を簡単にまとめると…
- 1〜6歳くらいの子どもに多い
- 大人より骨が柔らかく、少し引っ張っただけでも起こる
- 腕をだらんとさせて動かさなくなる
- 整復(もとに戻す)すればすぐに治ることが多い
体験談①(2歳0ヶ月)
シチュエーション:腕を強く引っ張った
夫が娘と2人で夕方16時ごろに買い物に行っていた時でした。帰りの駐車場で、飛び出そうとした娘の右手を夫が「危ない!」と引っ張ったところ、娘が大泣きしたそうです。帰りの車でも泣いていたそう。
帰ってから私を見つけると、娘は笑顔で走って抱きつきにきました。夫は私にすぐに「腕を強く引っ張ってしまって、娘が大泣きした」という話をしてくれました。その後帰ってすぐに夕寝。起きてからも泣いていましたが、当時寝起きは泣いていることが多かったのと、帰ってきた時の様子から、あまり気にしていませんでした。
晩ごはんの時には泣き止んでいましたが、異変を感じました。うちの娘は左利きなので、お箸やスプーンは左手で持ちます。いつもは右手でお茶碗を支えたり、両手で汁椀を持ったりしているのですが、この日は全く右手を使わない。違和感を感じ、ここでようやくネットで調べました。肘内障の症状にピッタリあてはまったので、病院に連れていくことを決心。買い物から帰った時に病院に連れて行っていれば、午後の診察に間に合ったのに…と反省しました。この時の娘の症状は下記です。
・泣いてはいないが不機嫌ではある
・右手をダラッとしている
・上でタッチ!のような手をあげる遊びをしても、右手を使わない
(右側で行っても不自然に左手で対応する)
19時を回っていたので、病院があいておらず、救急相談#7119に相談し、夜間でも対応してもらえる病院を紹介してもらいました。車で病院に向かったのですが、チャイルドシートに乗せる時、痛がって泣きました。後から思うと、チャイルドシートに座ったはずみで治った可能性が高いです。

病院で待つ時間には落ち着いており、絵本を読んでいました。いざ診察の番になって、先生が優しく「どこが痛いのかな?」と聞いてくれた時に、娘は「痛くない!」と。先生に状況を説明したところ、「まず肘内障で間違いないでしょうね。」とのことで、手をあげる遊びをしたのですが、先生に右手を使うように促されると、しぶしぶ右手を上げたのです。1回あげてからは、何回かスムーズにあげており、先生から「治っていますね。」の一言。その時に、何かのはずみに自然に治ることもよくあるということを聞きました。また、治ったあとも、痛かった時のことを覚えているので、肘内障になった方の手をなかなか使わないことがあるというのも教えてもらいました。結局、病院で施術はしてもらわず、そのまま帰りました。一晩寝て、次の日からは右手も使うようになっていました。
感じたこと①
- 夫がすぐに「腕を強く引っ張った」と教えてくれたおかげで、娘の異変に気づけた
- 肘内障のまま放置すると後遺症が残る可能性があり、病院で診てもらえて安心した
体験談②(3歳4ヶ月)
シチュエーション:一人で床に座って遊んでいた
日曜日、私が実家に娘を連れて帰っていた時のことです。甥っ子姪っ子も来ていて、子どもたち4人で遊んでいました。それぞれが座って好きな遊びをしている時に、娘が急に大声で泣き出しました。3歳4ヶ月の娘はかなりおしゃべりになっていたので、「腕が痛い~」と大泣きです。
その時の状況では、他の子どもが何かをするような距離感ではなかったし、怪我をするような危険な遊びをしていたわけでもありませんでした。「肘内障は一度なると癖になる」というのを、1回目の肘内障の時にネットで見かけていたので、肘内障を疑いました。
・前回と同じ右手
・外傷はない
・右手をダラッとしている
・右手を頑なに使わない
という様子が見られたので、自分で手を捻ってしまって肘内障になったのだろうと確信しました。日曜日だったため病院に行くなら休日診療になることに加え、実家だったので娘の保険証を持っていませんでした。とある病院のHPに「肘内障はコツさえ掴めば、誰でも治せる」とやり方が載ってっていたので、一旦トライしてみることに。やり方があっているか分からない不安と、大泣きの娘が暴れるので、一瞬で断念。またしても#7119にお世話になり、病院を紹介してもらいました。
実家から自宅に保険証を取りに帰り、病院に連れて行くまでおよそ車で40分。前回チャイルドシートで治ったので、娘に何度も「まだ痛い?」と確認しながら行きました。今回はチャイルドシートに乗ったはずみで治るということはなかったようで、病院へ到着。その日天候が不安定で、大雨と強風が吹いていて、娘が怖がり、「抱っこ~」と抱きついてきました。傘がひっくり返るような天候だったので、この時は両手を上げていることに気づかなかったのですが、思い返すと、この時に治ったようです。
娘を抱っこし、受付になんとかたどり着いたら、娘が「もう治ったよ。」と。「え?」(内心、またか…とも思いました)となり、右手をあげさせるとしぶしぶでしたが、あげることができました。そんなやりとりを受付前でしていると、先生が診察室から出てきて軽く確認してくださり、「問題なさそうですね。」と。受付もせずに帰りました。
感じたこと②
- 何かのはずみで自然に治ることもあるが、確実に治ったかは素人には判断できない
- やはり迷ったら病院へ行くべきと再確認
- 保険証は常に持ち歩くべき!
まとめ
うちの娘の場合は、2回とも病院で治してもらったわけではないですが、下記3つを学びました。
- 肘内障は「自然に治ることもある」けれど、基本的には必ず病院へ行く
- 治ったと思っても、専門医に確認してもらうことで安心できる
- 家族で小さな異変も共有し合い、子どもの様子を注意深く見守ることが大切
肘内障にならないことが一番ですが、もしもの時の参考になれば幸いです。
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